
中津川市加子母にある「かしも明治座」では、
毎年秋に地歌舞伎の公演が行われています。
今回は、芝居小屋にアートが加わり、
明治座の新しい魅力を発見しようという斬新な取り組みで、芝居小屋の中にはいくつものアート作品が常時展示されていたほか、
ワークショップやステージ披露もありました。
作品の迫力に圧倒されます。


アート作品の魅力はもちろんのこと、
やはり、アートが生きるのは芝居小屋の趣があってこそです。
幸運にもガイドさんにつきっきりでご対応いただき、芝居小屋の造りから歴史までご説明いただき、
舞台裏や奈落までご案内いただきました。
廻り舞台がどうやって回転しているのか、その仕組みまで見せていただけました。
貴重な経験です!

私が特に注目したのは、「娘引き幕」の裏側です。
表面には、創建当時に幕を制作した主婦の方々75名の屋号が
美しく染められています。
ガイドさんによると、これだけ美しく大きく、また趣深く染物をすることは不可能であり、恐らくレプリカを作ることはできないとのこと。
その価値は計り知れませんが、裏側を見てみると、
たくさんのあて布やつぎはぎの跡が見られます。
何十年も何百年も、公演のたびに地域の方によって修復され、
守られ続けてきたのだと思うと、胸がジーンとなります。
明治座アートトリエンナーレは閉幕しましたが、
これからも、かしも明治座の新しい取り組みは続きます。是非公式HPをチェックしてみてください!
ガイドにご協力いただいた皆様、ありがとうございました!
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