
3月11日(土)と12日(日)は、高山グリーンホテルで行われている飛騨高山地歌舞伎特別公演に、飛騨市の河合町歌舞伎保存会の皆さんが初登場し「白浪五人男」を熱演しました!

先月と同じように、会場内には500円で3種類の地酒を飲み比べできる「利き酒セット」販売や、軽食の販売があり、ホテルの利き酒師さんに地酒の紹介をしていただきました。

これだけではありません!!
今週だけ特別に、演目が始まるまでの時間に、「歌舞伎化粧『隈取り』ができるまで」と題し、
隈取りのデモンストレーションをしていただきました!

「隈の色にはそれぞれ意味があって、化粧を見るだけで身分や人柄が分かります」
「その人の顔立ちや骨格を見て、その特徴を生かしながら、そして殺しながら、役の顔になるように描いていきます」
「外国人は彫が深いので隈取りが映えない。それはもともと日本人の平らな顔を立体的に見せるために化粧方法が考えられたからです」

化粧を担当していただいた小栗さんの解説を聞きながら、インタビュアーであるはずの私が一番聞き入ってしまいました。
限られた時間でどんどん化粧が仕上がっていきます。お客さんも瞬きを忘れて見入っていました。
化粧後は「押隈」も。
白布にばっちり写りました!
近々ホテルの玄関に掲示されるかも…!

化粧パフォーマンス後、お客さんたちを驚かせたのは、「めでた唱和」のために舞台緞帳が上がった時、隈取りモデルになっていたはずの高山グリーンホテルの松川さんが再登場したこと!
その顔でめでたを唄われるとは!!
観客からは声援が飛びます。

そして河合町歌舞伎保存会の皆さんの登場です。
今でも毎年、飛騨地域で定期公演を続けていらっしゃいますが、今回の特別公演は初登場。
お一人お一人の気迫が真っすぐに伝わってきます。登場シーンはお客さんとの距離が本当に近くて迫力満点です。


もちろんお客様の「大向こう」「おひねり」もバッチリ!舞台と客席が一緒になって劇を盛り上げていきます。地元から保存会の仲間もたくさん駆けつけていただけました。
近くのホステルやゲストハウスから、外国人のゲストさんとスタッフさんが遊びに来てくれたり。
ナイトプログラムとして楽しんでいただけて嬉しいです!

土曜日には飛騨市長も応援に来て下さり、上演後は役者との記念撮影!バッチリ見得が決まっていますね!たくさんのカメラに囲まれていました。
素晴らしい演技をご披露いただいた河合町歌舞伎保存会の皆さま、
歌舞伎化粧のパフォーマンスにご協力いただいた小栗さん、
そして、ご来場いただき一緒に舞台を盛り上げていただいたお客様、ありがとうございました。
高山グリーンホテルでの特別公演は来週3月18日(土)19日(日)で最後となります。
お近くにお泊まりの方、ご近所の方も是非ご来場ください。
入場無料、入退場自由、全席自由です。
役者スタッフ一同、お待ちしています。
コメントをお書きください