鳳凰座紅葉歌舞伎

下呂温泉合掌村 しらさぎ座にて

 2017年11月週末、紅葉真っ盛りの下呂温泉合掌村にて、鳳凰座紅葉歌舞伎の特別公演がありました。

舞台は湯之花芸妓連の芸妓さんの踊りをご覧頂きとても華やかに始まります。

出演保存団体は、下呂市の鳳凰座歌舞伎保存会。演目は舞踊劇 太刀盗人(岡村柿江作)。

 

~太刀盗人~

 田舎者の万兵衛は、訴訟の為京都へしばらく滞在していました。(この頃の訴訟は、解決までに何ヶ月もかかったそうです。)訴訟もうまくいき、満面の笑みで土産物を買いに新市へ訪れます。

 そこへ、自称腹の中まで真っ黒黒のスッパ(すり)の九朗兵衛が新市で一仕事しようかと(盗み!)向かいます。

 万兵衛の腰に、黄金作りの刀があるのに気づいた九朗兵衛。なんとかして、奪おうと奮闘します。

万兵衛が品物に見入っている間に、そっと刀の下げ緒を自分の腰に巻きつけ、これは、自分の物だと言って下がりません。

 仲裁に入った、街の役人が両人に順番に、盗まれた経緯を聞くのですが、九朗兵衛は、万兵衛の言うことを完璧に覚えて、同じ事を言います。万兵衛が刀の由緒を踊りで表すと、九朗兵衛も踊る。

 一番おもしろいのは、刀の地肌焼きの様子を二人で連れ舞する所。万兵衛の踊りを真似ながら、九朗兵衛も踊るのですが、その踊りがちょっと長く、万兵衛の真剣に踊る顔と九朗兵衛のちょっと疲れた顔が笑えます。

 最終的には、刀の長さを問われた万兵衛が九朗兵衛に聞こえないように伝えた事で、持ち主が発覚するのですが、万兵衛が丁寧にお辞儀をして役人から受け取ろうとする時に、九朗兵衛がサッと持ち去って行ってお開き。

 

 鳳凰座歌舞伎保存会の地歌舞伎への思いは、とても熱いです。動きがとても細やかでお集まり頂いたお客様も終始笑いが耐えません。

 今回全部で6公演ありましたが、毎回新しい発見がありとても楽しめました。もう一度見たい!と誰もが思う作品です。

 

 鳳凰座歌舞伎保存会の次の公演は、5月の定期公演。次はどんな演技を見せてもらえるのでしょうか。

楽しみにしています!!